『二人のいとこの貴公子/The Two Noble Kinsmen』

2NKプロジェクト 5月7日(金)〜5月9日(日)

日本語で初めて上演―シェイクスピア最後の戯曲『二人のいとこの貴公子』

テーベの王子パーラモンとアーカイテは、いとこ同士であり無二の親友同士でもある。アテネとの戦いで捕虜となり、アテネの支配者テーシアスの牢獄に幽閉された二人は、牢獄を終の棲家として互いに支え合って生きようと、変わらぬ固い友情を誓い合う。ところが、牢獄の窓の下を通りかかったテーシアスの義理の妹エミーリアに二人同時に恋をしてしまったことから、二人の友情に深い亀裂が生じる。折しもアーカイテのみが釈放され、アーカイテは変装してエミーリアの従者となることに成功。一方パーラモンは彼に恋する看守の娘の手引きで牢獄から助け出されて森に逃れる。そして偶然森の中で再会したパーラモンとアーカイテはエミーリアをめぐって決闘を始め、それを知ったテーシアスの逆鱗に触れるが、テーシアスはついに二人に条件付きで決闘の許しを与える。勝者にはエミーリアの結婚を、敗者には死を・・・。一方、パーラモンへの恋心から牢獄破りの罪を犯した看守の娘は、実ることのない恋に気が狂ってしまう。そして、いよいよ決闘の日―。

見どころ
晩年のウィリアム・シェイクスピアが新進気鋭の劇作家ジョン・フレッチャーと組んで手がけた最後の戯曲『二人のいとこの貴公子』(原題The Two Noble Kinsmen)。英国ではロイヤル・シェイクスピア・カンパニーやグローブ座などが上演していますが、日本での知名度は非常に低く、本プロダクションを手がける2NKプロジェクトは、2003年にオリジナル翻訳を用いて日本語で初めて横浜にて『二人のいとこの貴公子』を上演しました。今回はその反省と経験を基に、新たなスタッフとキャストを迎えての上演となります。2003年以降、日本でもようやく邦訳が出版され始め、まさに今、光が当てられ始めたこのシェイクスピア作品をこの機会に是非ご鑑賞ください。
スタッフ
翻訳・演出・製作:佐藤里恵
   美術・照明:秋山武彦
   音響・編曲:朝枝 有
   作曲・編曲:雪竹聖子・佐藤里恵
    舞台監督:おがわいさら
      衣裳:松本光代
製作アシスタント:福島有里子
    宣伝美術:奥田ひさみ
キャスト
  パーラモン:水口 てつ
  アーカイテ:渋谷 邦夫
  ヒポーリタ:前田 真理
  テーシアス:中山 研
  エミーリア:佐々木 珠美
   看守の娘:岡村 美雪
エミーリアの侍女
    /女王:福山 秀子
    求婚者:桃井 大樹
  校長/医者:近田 英紀
  バービアン:岩下 政之
    田舎者:内田 慎二
     看守:志賀 正人
 女王/田舎娘:一村 歩
 女王/田舎娘:幕澤 まきこ
   ペリソス:今村 博信
アルテシアス他:松井 伴憲
 バレリアス他:下村 康太
    ネル他:阿南 智子
    田舎者:石川 正浩
    従者他:中島 浩志
公演日程

2004年5月7日〜5月9日
  7(金) 8(土) 9(日)
13:00
14:00
18:00
18:30
※開場:30分前/上演時間:約3時間
チケット
前売・当日:3,000円
(全席自由)
チケット販売・問い合わせ
オフィス樹
Tel:03-5337-8368(平日11:00〜18:00)
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