『フェルディドゥルケ』

プロヴィゾリウム＋テアトロ・コンパニア 12月３日〜６日

ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ生誕100年記念

　1937年に発表されて以来、長いこと発禁となっていた長編小説「フェルディドゥルケ」は、30歳の作家が再び学校時代を経験するため少年時代に戻され、さまざまな目に遭う様子を描いている。「フェルディドゥルケ」とは彼の造語で意味の判らない言葉であり、登場する人物の正気で無い行為や、常に発せられるおかしな言葉が、既成の権威に対する嘲りとなって作品を終始彩っている。
　ポーランドの劇団テアトロ・プロヴィソリウムとコンパニア・テアトロの共同制作により演劇化され、エジンバラ演劇フェスティバルで絶賛された作品が本邦初公開。