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『シャガールが愛した、故郷の旋律PartII』

オルケステル・ドレイデル 9月24日

東欧ユダヤ音楽・クレズマー演奏会

東欧ユダヤの町々で華やいだ、喜びに満ちた調べの数々― シャガールがカンバスに刻印した、こころの旋律とは?

音源サンプル

下記リンクから過去のコンサートでの音源を試聴できます(wma形式)
マイム・マイムフレイラッハ21番

シャガール芸術と東欧ユダヤ音楽クレズマー

シャガールの生まれ故郷ヴィテブスクで受け継がれてきた、伝統的な東欧ユダヤ教文化と習慣は、彼の初期作品から晩年作まで、町の風景や動物たちなど、様々なモチーフの姿を借りて頻繁に描かれています。そのなかでも音楽家たちの姿はとりわけ多く描かれたモチーフのひとつです。彼がよく描いたヴァイオリン弾きやクラリネット奏者などが演奏していた音楽は、クレズマーと呼ばれ、かつて東欧のユダヤ人の町(シュテートル)でユダヤ教の結婚式などの祝祭で演奏されていたものです。人々は祝う気持ちと同時に神への感謝や神と共にいることの喜びを、ラビが即興で作る歌詞のない歌(ニグン)やクレズマーの演奏により、踊ることを通して全身全霊で表しました。また、東欧ユダヤ人の固有の言語イディッシュで紡がれたイディッシュ民謡には、彼らの辿ってきた道のりの険しさと、それを乗り越えてきた強靭さが、深い哀愁と薄日のような光を伴って謡い込まれています。その旋律は民族を問わず人々の心を震わせずにはおかないでしょう。
シャガールの絵には、彼ら音楽家の姿と一緒に、彼らが奏でるメロディー、リズムそのままの生気がみなぎっています。それらをこころで受け留めたとき、私たちもまた、シャガールの作品と共鳴し、その芸術世界に身を置くことができるのではないでしょうか。ドイツ、ポーランドで専門の演奏家の直接指導を受けたメンバーによる生演奏を通して、シャガールが親しんだ東欧ユダヤ音楽のしなやかな息吹を感じて頂ければ幸いです。本公演は2007年12月のシアターΧ初演で好評を頂いた公演の続編です。

オルケステル・ドレイデル

東欧ユダヤ音楽「クレズマー」を専門に演奏する日本では稀有なグループ。 美術史家の樋上がシャガール芸術の源泉を辿る途上で「絵の中の楽師はどんな旋律を奏でていたのか?」という疑問に直面、クレズマー音楽と出逢う。 2003年グループを結成、東欧ユダヤ音楽の研究と演奏活動を開始する。 京阪神を中心に自主公演や大学でのレクチャー・コンサートを行うほか2007年には宇都宮美術館と千葉市美術館主催のシャガール展関連イベントで演奏を依頼されるなど活動範囲を拡大中。 これまでに2枚のCD「Shpil,Dreydel!シュピール、ドレイデル!」、「Mazl Tov!<おめでとう>!」を制作。 2005、2007、2008年夏にはドイツ・ワイマールで開催されたクレズマー・ワークショップYiddish Summer Weimarに参加、Alan Bern氏ほか世界のクレズマー・シーンをリードする演奏家による本格的な指導を受けた。 ハイギアで駆け回る若き創造家集団の東京公演「第2幕」。

演奏

オルケステル・ドレイデル
 樋上千寿(B&Cクラリネット)
 白石雅子(アコーディオン)
 高橋延吉(ドラム、パーカッション)

公演日程

2008年9月24日(水)19:30

※開場時間は30分前

チケット

前売:2,000円
当日:2,500円
(全席自由)

[チケット取扱]
オルケステル・ドレイデル
シアターΧ

問い合わせ

オルケステル・ドレイデル 樋上(ひのうえ)
Tel&FAX:075-464-3047
E-mail:smile-chitoshi@sings.jp
Webサイト:http://www.geocities.jp/smile_dreydel/

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