シアターΧメールレター2007年7月19日号

■■ 第25回シアターΧ名作劇場『人生の幸福』『新魔王』 ■■■■■■■



日本近・現代秀作短編劇100本の上演を目指す「シアターΧ名作劇場」。

前回公演で50作品を到達し、今回第25回目公演で、51,52作品目になります。





◆『人生の幸福』正宗白鳥（1924年4月「改造」発表）

お前は本当に、女でも男でも殺そうと思い立つことはなかったか。

憎いから殺したくなるばかりじゃない。その人間の幸福のためにも殺したいと

思いたったことはなかったか。



日本で初めての不条理劇として、1924年上演時に高い評価を得た白鳥劇。





◆『新魔王』藤井眞澄（1924年12月 新潮社・刊「新魔王」所収）

娘：お父様！私はもうこういう恐しい家には一日もいることは出来ません。

父：まァ、生きた世の中を見てくるがいいさ。



「人生の幸福」と同じ1924年に発表された、社会風刺喜劇。日本近代戯曲史の

なかでユニークな存在。

--------------------------------------------------

二人は共に岡山県生まれで1962年に死去。

・正宗白鳥（まさむね はくちょう）1879年〜1962年

・藤井眞澄（ふじい ますみ）1889年〜1962年



（演出・川和孝）



◆公演日程：2007年8月7日(火)〜12日(日)

http://www.theaterx.jp/07/070621.shtml





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━