第9回シアターX国際舞台芸術祭IDTF2010

2010年69日(水) 19:00〜 / 10日(木) 14:00〜

エトセトラ劇場(ロシア・モスクワ) Theatre Et Cetera

人物たち “Faces”(humoristic stories by A.P.Chekhov)

作品:『異国で』『精神病者たち』『暇つぶし』『わるもの』『外交官』
構成・演出:アレクサンドル・カリャーギン Alexander Kalyagin
出演:アレクサンドル・カリャーギン Alexander Kalyagin、ウラジミール・シーモノフ Vladimir Simonov


作品について

 チェーホフの短編小説を、世界的名優A.カリャーギンが対立する人物像としてビビッドに抽出し、「二人俳優の芝居」に脚色・演出。同じく手強い人気俳優V.シーモノフを相手に演ずる鋭い演技バトル、激痛の走る笑喜劇。
 2001年「シアターXチェーホフ演劇祭40日間で日本初演され、絶賛された。待望の再来日。
(ロシア語上演・説明つき)


アレクサンドル・カリャーギン

1983年に国家勲章を受章したロシア屈指の名優。日本ではミハルコフ監督の映画『機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲』のプラトーノフ役でおなじみ。1993年エトセトラ劇場を創設、主宰。ロシア共和国演劇人同盟議長。


ウラジミール・シーモノフ

1980年シチューキン演劇学校卒業後、モスクワ芸術座、ワフタンゴフ劇場、スタニスラフスキー劇場ほかで活躍した経験豊かな名優。ロシア功労俳優。

ロシア最高の俳優
アレクサンドル・カリャーギン

人間の痛みを本当に表現できる俳優とは…

 「俳優は生涯を通じて、自分自身に絶えず問いかけをしないといけない。俳優は演じる役について、自分自身にたくさんの質問をするんだ。僕は役の人物について自分自身に50くらいの質問をする。戯曲に書かれていないことについても質問をする。たとえば、『機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲』のプラトーノフを演じたとき、僕はプラトーノフはどんな子供時代を過ごしたのか? 母親は彼を愛したのかどうか、母親は彼をどんなふうに育てたのか、自分自身に問いかけた。だけど、俳優はすべての質問に答えてしまってはいけない。70パーセントの質問に答えて、あとの30パーセントについては舞台の上で、自らの直感に頼って答えなければならない。50の問いすべてに答えられるとすれば、その人は演劇研究家であって、俳優ではない」
 ロシアの俳優たちは、即興で演じることをとても大切にしている。この直感で演じる部分の幅──これが他でもない即興なのだろう。
 「直感で演じることが俳優にはとても重要なんだ。といっても、俳優は自分自身にたくさんの問いかけをしなければならない。自分は何のために生きているのか、という宇宙規模の質問に始まって、何のために自分はこの役を演じるのか、何のためにいまこのセリフを言うのか、という具体的な質問までするんだ。必ずしもすべての問いに答えなくてもよいけれど、問いかけだけはしなければならない。問いそのものの中に答えが含まれていることもあるしね。とにかく、俳優というのは、生涯にわたって、自分自身に問いつづけなければならないんだ」
(「ロシア 春のソナタ、秋のワルツ」新評論/安達紀子著より抜粋)

公演日程

2010年6月9日(水) 19:00〜
2010年6月10日(木) 14:00〜

※開場は開演の30分前

チケット

一般 5,000円
(全席指定席)

[チケット取扱]
シアターΧ

問い合わせ

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