劇団俳小

『プラトーノフ』

2011年921日(水)〜25日(日)

劇団俳小第37回本公演

劇団俳小の創立者、故・早野寿郎によって1981年に本邦初演され、当時の貴族社会の猥雑さや世紀末の不安と焦りが斬新に表現し、旧世代の俗物どもを攻撃し笑いとばすと同時に、チェーホフ本人の葛藤と痛みを描いた名作、『プラトーノフ』――
今回、ロシア演劇の最高峰、ロシア・マールイ劇場の主任演出家、ウラジーミル・ベイリス氏(2004年「〜悲喜劇〜自殺者」を演出)を招聘し、早野寿郎の大胆なテキストレジーによる上演台本を土台としたベイリス氏による新演出によって、現代社会に生きる私たちにも通じる新しいチェーホフ劇に挑む。
チェーホフというと、日本では特に物静かな品のよい、良き時代の劇詩人と思われがちだが、この作品にはその反対の猥雑さや世紀末の不安と焦りが顕わに燐光を放っている。また彼の後年の諸作品「イワーノフ」「ワーニャ叔父さん」「三人姉妹」「桜の園」等に通ずる事件や人物の萌芽があちこちに見受けられ、これらの作品に共通している、医者であったチェーホフの人生に対する科学者としての合理的でクールな眼と詩人としての熱いたぎりが色濃く描かれている。
十九世紀ロシア文学に一つの系譜を作っている世紀末における「余計者」の一人であるプラトーノフの生き様を舞台化することで、現代社会を覆う漫然とした不安感、明日も見えない危機感を浮き彫りにする!
そして、早野台本のラディカリズムとロシア・マールイ劇場主任演出家ウラジーミル・ベイリスのオーソドクシティのコラボレーションによって、チェーホフ劇を新しく現代に蘇える!
生きていることの意味も見出せなくなりつつある現代において、滅びゆく帝政ロシアの堕落した貴族たちの姿や、無為徒食にあけくれるインテリゲンチャの姿をリアルに、シニカルに描き、未来に夢を託す!
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。

スタッフ
チェーホフ
台本 早野 寿郎、ウラジーミル・ベイリス
演出・音楽 ウラジーミル・ベイリス
装置 孫福剛久 トレフィーロフ・アレクセイ
照明 竹井崇
音響 射場重明
衣裳 岡千勢子
演出助手 河田園子
通訳 丸知亜矢
舞台監督 泉 泰至
制作 いがりたかし
キャスト

渡辺聡(俳優座)
早野ゆかり(俳優座)
吉田直子(劇団昴)
原口紘一(フリー)
仲条裕(劇団つばめ組)
今村一誌洋(ムーブマン)
桝谷裕(スターダス・21)
榊原健一(ビッグスマイル・プロモーション)
斎藤真 勝山了介
堀越健次 大川原直太
吉田恭子 大多和芳恵
手塚耕一 村松立寛
駒形亘昭 鈴木藍実
岩重正嗣 佐京翔也
信太優也 星野恒久
島井大慧 田辺将
西本さおり

公演日程

2011年9月21日(水)〜25日(日)

  21(水) 22(木) 23(金) 24(土) 25(日)
14:00 
19:00 
チケット

4,000円
(全席自由)

[チケット取扱]
カンフェティ
0120-240-540(受付時間 平日10:00〜18:00)
劇団俳小

問い合わせ

劇団俳小
TEL:(03)3987-1787(受付時間 月〜土10:00〜16:00)
FAX:(03)3987-5187
Eメールl:info@haishou.co.jp
Webサイト:http://haishou.co.jp/

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