ジョン・レノン射殺の翌日、現場であるダコタハウス前に集まってきた人々。 今やエグゼクティヴであるフェミニストの法律事務所秘書に、広告マンのウッドストックジェネレーション、ミドルクラスの高校生3人組、貧しい黒人の少年に、裕福なユダヤ人の孤老、失業中のヴェトナム帰還兵たち、それぞれの対話はときにコミカルに、ときにシリアスに、ときにシニカルに愛を、平和を、そして9・11を、アメリカ、ニッポンを、炙り出す…と、2005年より上演してまいりました。 そして2011年、震災と原子力発電所事故。 劇中、語られるスリーマイル島、05年に翻訳したときには、まさかメルトダウンという言葉がそのまま日本で通じるとは思ってもいなかった自分のイマジンの力不足をも痛感しながら、改めてこの作品を通して、現在の世界を、3・11後のニッポン