
ORU
コレオグラフィモンタージュ『MOMOTARO』
2025年9月13日(土)〜14日(日)
舞踊の継承と断絶をめぐる問い
本作は、芥川龍之介の短編小説『桃太郎』(1924年発表)を基に、コレオグラフィモンタージュの手法で再構築する舞台空間作品です。 架空の「鬼の伝統舞踊」を創作し、文化の継承とその断絶を可視化することで、舞踊の持つ意味や身体表現のあり方を問い直す試みとなります。
鬼の舞踊とその断絶
鬼たちは極楽の世界で生き、弔いのために舞踊を踊ってきました。 舞踊は彼らの文化の中心にあり、世代を超えて受け継がれてきました。 しかし、桃太郎たちの襲来によって、鬼の子供たちは舞踊を受け継ぐことができなくなってしまいます。 それは単なる戦いの結果ではなく、精神的な喪失であり、文化の断絶を意味します。 失われた舞踊とその影響を舞台上で可視化し、文化と歴史がどのように受け継がれ、あるいは途絶えてしまうのかを問いかけます。
コレオグラフィモンタージュとは
演劇・舞踊・美術・音楽等の芸術ジャンルが対等に多層的に構成する表現手法です。象形文字のような「舞踊符」を用いることで、身体の感覚や頭の中で見た動きを視覚的に記録し、空間に存在する一つの複数として創造します。 各ジャンルの自立性を尊重しながらも、形式や境界を超えた創作を追求し、鑑賞者が多様な視点や感覚を得られる作品を目指します。作り手たちは、時々の心情を反映させながら挑戦を続け、ロシアで始まったこの手法を幅広いジャンルのファンに受け入れてもらうことを目指しています。
鈴木佳奈子(演出家・振付家)シアターカンパニーORU[オル]代表
ロシア国立舞台芸術大学バレエマスター学部卒業後、同大学及びワフタンゴフ劇場付属シューキン演劇大学演出学部で演出方法を学ぶ。モスクワの劇場や文化施設で振付家として活動し、2019年よりコレオグラフィモンタージュ作品を発表。2022年にシアターカンパニーORUを立ち上げ、東京でも創作活動を続ける。
スタッフ
演出・振付 | : | 鈴木佳奈子 |
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作曲 | : | ダーシャ・ズヴェズディン(Dasha Zvezdin) |
セノグラフィー・衣装デザイン | : | アンナ・チトワ=トゥバシュ(Anna Titova-Tubash) |
美術 | : | 小野海 榎本大翔 |
舞台監督 | : | 高木裕希 |
照明 | : | 中宿元太 |
音響 | : | 矢作理 |
宣伝美術 | : | 中島友太 |
原作 | : | 芥川龍之介『桃太郎』より |
キャスト
宇佐美雅司
榎本大翔
輿祐樹
重田栞
鈴木富士子(ORU)
田中孝史
羽田圭都
沼舘ミオ
参川剛史(クィーンズアベニュー)
公演日程
2025年9月13日(土)〜14日(日)
13(土) | 14(日) | |
---|---|---|
12:30 | ○ | |
16:30 | ○ | |
18:30 | ○ |
※開場は開演の30分前
チケット
前売:3,000円(銀行振込)
当日:3,500円(当日精算)
(全席自由)
[チケット申込]
ORU
問い合わせ
ORU
Eメール:oru.tickets@gmail.com
Webサイト:https://kanako-suzuki-oru-1.themedia.jp
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