『タチアナ・シェバノワという奇跡』

2026年10月24日(土)

没後15年記念

映像と言葉、演奏で辿る恩師との日々

ピアノの旋律。ゆかりの人々の言葉。
音と映像、言葉が織りなす舞台。
真のピアニスト・至高の精神が、時を超えて蘇る。

構成・ピアノ演奏:栗原美穂

タチアナ・シェバノワ Tatiana Shebanova (1953-2011)

ロシア、モスクワに生まれる。物理学者の父、ピアニスト兼ピアノ教師の母のもと、豊かな音楽環境に育ち、幼少より類稀なる音楽的才能を示す。モスクワ音楽院でヴィクトル・メルジャーノフ教授に師事。1978年に同音楽院を主席で卒業した後、10年間にわたり教授のクラスでアシスタントを務める。
プラハ国際ピアノコンクール(1969年)、ジュネーブ国際音楽コンクール(1976年)、ブリュッセル国際ベーゼンドルファー・コンクール(1990年)で優勝、同時に数々の特別賞を受賞。1980年ポーランドのワルシャワで開催された第10回ショパン国際ピアノコンクールにおいては第2位を受賞すると共に、ワルシャワ・フリデリク・ショパン協会よりポロネーズ賞、国立フィルハーモニー管弦楽団よりコンチェルト賞を受賞する。
演奏活動は学生時代に始まり、その場所はロシア、カナダ、アメリカ、ヨーロッパのほぼ全諸国、アフリカ、フィリピン、そして22回にわたる演奏ツアーを行なった日本に至る。日本ではリサイタルのほか、各地のオーケストラと共演。およそ300回にも及ぶ演奏会の中では、ポーランド国立ビドゴシチ音楽院のピアノ科教授でもある夫のヤロスワフ・ジェヴィエツキともステージを共にしている。
演奏レパートリーはクラシック音楽の全時代、あらゆる音楽様式にわたり、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、グリーグ、リスト、チャイコフスキー、ブラームス、スクリャービン、ラヴェル、プロコフィエフ、ポーランド人作曲家シマノフスキ、キェシェロフスキの作品の他、バッハの平均律クラヴィーア曲集(全48曲)およびパルティータ(全6曲)、モーツァルトのピアノ・ソナタ(全18曲)、ドビュッシーの練習曲(全12曲)、メンデルスゾーンの無言歌集(全48曲)、ラフマニノフの前奏曲(全24曲)及び全ての編曲作品、フェインベルクの編曲によるバッハのコラール前奏曲(全12曲)、並びにショパンの全作品を含む。また、現代作曲家 J.ゴゥビエヴ、J.アレクサンドロフ、V.ブロックの作品を世界初演。
世界中のレコード会社と契約を交わし、約60枚のCD/LPを残したが、その中には2010年のショパン生誕200周年を記念して録音された作曲家の全作品集、ならびに、国立ショパン研究所の依頼を受け「ショパン時代の歴史的楽器プレイエルで録音された作曲家の全作品集」が含まれる。この世界初の試みであった録音活動は、重い闘病生活にも関わらず、音楽への深い情熱と不屈の精神で死の数ヶ月前まで続けられ、2年余りのうちに完成された。
輝かしい演奏活動の一方で、シェバノワはドイツ、オランダ、日本、ポーランド各地のピアノ国際マスターコースに招かれ後進の指導にあたる。1988年ビドゴシチ音楽院のピアノ科教授に就任。毎年、ポーランドのドゥシュニキ・ズドゥルイ夏季ピアノセミナー、サノク国際ピアノフォーラムにおいても、彼女に師事することを望む学生が絶えなかった。
生涯を通じてフリデリク・ショパンの音楽に傾倒したピアニスト、タチアナ・シェバノワは、奇しくも生誕200周年を祝うショパン・イヤーを締め括った作曲家の誕生日である 2011年3月1日、眠るように息を引き取った。

栗原 美穂(ピアニスト)

東京都あきる野市出身。国立音楽大学卒業後、ショパン音楽大学、ビドゴシチ音楽院等で研鑽を積み修士号を取得。日本とポーランドを拠点に、ソリストおよび室内楽奏者として演奏活動を展開。今村能指揮・多摩交響楽団との共演のほか、東京芸術劇場、ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ大劇場)など主要なホールに出演を重ねる。モスクワ国際クラシック音楽コンクール第1位など受賞多数。2008〜2014年、ポーランドの国立音楽学校等で後進の指導にあたる。両国への貢献が認められ、2019年ポーランド文化アンバサダーの称号を授与される。


公演日程

2026年10月24日(土)14:00

※開場は開演の30分前。

チケット

1,000円
(全席自由)

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問い合わせ

シアターΧ

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