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チェーホフ研究会の最新ニュース

チェーホフ研究会会報誌発行!

 今年度からの新しい試みとして、会報誌を年2回の予定で発行することにしました。
まだ始まったばかりなので、これから様々な点を改善していかなければなりませんが
チェーホフ研究会の活動や、チェーホフに関するニュースなどをお知らせできる新聞になればと思っています。

会報誌はシアターX、いくつか他の劇場にて配布しております。
また現在PDF形式でのダウンロードを準備しています。しばらくお待ち下さい。


ニュースタート!

 チェーホフ研究会は、2001年秋にシアターX・チェーホフ演劇祭40日間が開催された際に、勉強会として発足した会でした。
その後、足かけ7年間にわたって50回を超える例会を数えてきたことは、大きな意味を持っていると思います。
特に研究者だけではなく、チェーホフが好きな人、興味がある人に対しても門戸が開かれた研究会は、他には例が見られない部分です。

 しかしながら、こうした自由な研究会であるがゆえに、さまざまな不満や問題を抱えながら続けられてきたのも事実です。
もう内容がマンネリ化している、何を目的にしている会なのか分からない、誰が研究会を運営しているのか分からないなどです。

2005年に20回目の例会を迎えるにあたって、会費制の新しいチェーホフ研究会が提案され再スタートを切りましたが、新しい提案はなかなか実現されず、また同じような内容の研究会になってしまい、現在に至っています。
事態の改善を目指して、今年6、7月に研究会代表の牧原 純さん、児島宏子さん、内田健介さん、シアターXの上田美佐子さん、森下昌子さん、そして私(武田 清)が集まって相談した結果、もう一度チェーホフ研究会をニュースタートさせることになりました。以下、現時点までに決まったこと、話し合ったことをお知らせします。

 21世紀に入っても、ますます閉塞していくような世界の現状の中、今の私たちがチェーホフの人生と作品をどのように受け取り、考察していったらいいのか。チェーホフが好きで関心を抱いている私たちが、ただ研究会に参加して他の人の話を聞いて勉強するだけでなく、積極的にその興味関心を具体的な形にしていくにはどうしたらいいのか。そのような観点から意見を持ち寄り、さまざまな面から研究会の未来を検討し、相談しました。

 2010年にはチェーホフ生誕150周年を迎えます。もう既にさまざまな企画や動きが始まっているようです。私たちもその記念すべき年に向けて、チェーホフの名を冠する研究会としてさまざまなアクションを起こして行こうと思います。チェーホフ研究会らしさを大事に、地道に堅実に、そこに楽しさを加えながら。

 具体的には、研究会の活動を三種類の形式から企画することにしました。

(1)   従来通りの、会員またはゲストの発表や話を聞く例会

(2)   チェーホフの作品を朗読(声に出して読む)し、耳で聞いて味わう例会

(3)   チェーホフの短編を一幕劇に脚色して、会員で試演してみる例会

 チェーホフ研究会の運営については、シアターXの後援を受けながらも独立した会にしていこうと思います。そのためには規約を作り、新たに入会していただくことになりました。今までシアターXにおんぶに抱っこだった運営を改め、自立した研究会になるために年会費(未定)をいただく予定です。ただし、会費を取るからにはこれまで以上のチェーホフ研究会に生まれ変わり、例会記録や発表要旨をパンフレットとして年一、二回発行するなど、会員としてのメリットを生み出していくつもりです。

 そのため、実行委員会を設置し、企画、広報、イヴェント、記録、会計をきちんと行っていきます。
まず、ホームページを立ち上げて会の宣伝をすると同時に計画を発表して、新たに参加者を募ること。また、チェーホフだけでなくロシア文学、文化、演劇に関する各種イヴェントなどを紹介することを手始めに行います。

 研究会の代表は、牧原 純さんに引き続き引き受けていただき、副代表には上田美佐子さんと私(武田 清)が、
運営委員長とホームページは内田健介さんに、事務局は森下昌子さんに、引き受けていただきました。

 生誕150周年を間近にひかえて、私はチェーホフの人間とその作品を、ロシア人がどう読み取って理解しているかよりも、日本人の感性で読み理解していくことの方が大事だと思っています。ですが、肩肘はらずに自分の生活の周辺の感覚から彼の作品に親しみ、楽しんでいくことから研究会のニュースタートを切りたいと思います。

ニュースタート第一回は、9月17日(月曜休日)、

チェーホフ作品を声に出して読み、耳で聞いて楽しむ会です。
作品は『可愛い女』(未知谷版を使います)、担当は私(武田 清)です。

どうぞ、気軽にご参加くださって自由に発言なさって下さい。

チェーホフ研究会・副代表

武田 清