Χカイレパートリー劇場

『唖蝉坊・知道の浅草を唄い語る』

2019年120日(日)

土取利行・邦楽番外地Vol.7

歌・演奏・トーク:土取利行
トークゲスト:いとうせいこう

私は、黴にも花が咲く、ということを唄いたいのである 唖蝉坊

土取利行・邦楽番外地として、近代流行歌の祖である演歌二代、添田唖蝉坊・知道の活動を歌と語りで紹介して来たシアターXでの本シリーズ7回目。今回は昭和五年に発行された唖蝉坊・知道の『浅草底流記』を元に、大正から昭和にかけて庶民のエネルギッシュな下町として知られてきた浅草の今昔を、現在浅草に住みマルチタレント、アーティストして活躍する、いとうせいこう氏をゲストにトークを交えて、唄ってみたいと思っています。
唖蝉坊の名曲『むらさき節』に「つきいだす鐘は上野か浅草か…」と唄われ、知道の名曲『東京節』に「東京で繁華な浅草は、雷門、仲見世、浅草寺…」と唄われた浅草には、「あらゆる階級、人種をゴッタ混ぜにした大きな流れ」「本能の流れ」があった。この流れを底流から捉えた、演歌二代、唖蝉坊・知道の『浅草底流記』や演歌が、人間味を失いつつある現代の私たちに問いかけるものは。(土取利行)

これまでのシアターΧでの「土取利行・邦楽番外地」

Vol.1「添田唖蝉坊・知道を演歌する」
Vol.2「パイノパイ添田知道を演歌する」
Vol.3「添田唖蝉坊の長歌を演歌する」
Vol.4「唖蝉坊演歌と明治大正の叛骨歌」
Vol.5「明治大正の女性を唄う」
Vol.6「唖蝉坊演歌とブラジル移民の歌」

土取利行(つちとりとしゆき)音楽家

70年代よりフリージャズドラマーとして活躍。75年に渡米し即興演奏のパイオニア達と演奏を重ねる。76年ピーター・ブルック国際劇団の音楽監督・演奏家を務め、『マハーバーラタ』など、多くの作品を手掛ける。アフリカ、アジアに民族音楽や芸能の調査に出かけ、多くの民族楽器、歌唱法を学ぶ。87年故・桃山晴衣と岐阜郡上八幡に芸能堂「立光学舎」を設立し、数々のプロデュース公演を企画・出演。また「銅鐸」「サヌカイト」「縄文鼓」など日本の古代音楽の研究・演奏を手がける。演歌の祖、添田知道の最後の弟子として演歌を学んでいた桃山晴衣の逝去後、彼女が取り組んでいた日本のうたの再生を試みるべく、三味線を手に添田唖蝉坊・知道演歌に取り組みすでに3枚のCDを発表。著書に『縄文の音』『壁画洞窟の音』『螺旋の腕』、H・イナーヤト・ハーン著『音の神秘』(訳書)。CD多数。2016年からスタートした郡上八幡音楽祭でエヴァン・パーカー、ウイリアム・パーカー、韓国のノルムマチ、トルコのクツィ・エルグネルアンサンブル、アフリカ、マリのグループと共演。現在、P・ブルック『バトルフィールド』世界公演続行中。

いとうせいこう

1961年生まれ、東京都出身。1988年小説『ノーライフ・キング』でデビュー。 1999年『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞)、『想像ラジオ』(第35回野間文芸新人賞)。近著に『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。執筆活動を続ける一方で、宮沢章夫、竹中直人、シティボーイズらと数多くの舞台をこなす。みうらじゅんとは共作『見仏記』で新たな仏像の鑑賞を発信し、武道館を満員にするほどの大人気イベント『ザ・スライドショー』をプロデュース。音楽活動では日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。現在は、ロロロ(クチロロ)、レキシ、DUBFORCEで活動。テレビのレギュラー出演に『ビットワールド』(E テレ)、『白昼夢』(フジテレビ)、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)、『ザ・モノシリスト!』(BS朝日)、『トウキョウもっと!2元気計画研究所』(TOKYO MX)などがある。


公演日程

2019年1月20日(日)14:00
※開場は開演の30分前

チケット

1,000円
(全席自由)

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シアターΧ

問い合わせ

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