岡田正子指導による「ベラ・レーヌ・システム」演技レッスン

1回限りの特別ワークショップ『ニコラ・バタイユ』

2017年824日(木)〜26日(土)

ギャラリーΧ(シアターΧ2階)

舞台人なら役立つ、きわめて具体的な演技システム

舞台の魔術師と云われた秘密を探る

ニコラ・バタイユについては、これ迄も沢山書いているが、ベラ・レーヌの一番弟子、私とはロジェ・デフォッセと共に同級だった。また彼の日本での演劇活動に作品翻訳・演出助手として14年間参加し、24の作品に関わった。(戯曲だけでなく、ショー、オペレッタ等)
イヨネスコが旋風を起こした不条理劇<禿の女歌手>で、文字の解体により、それ迄のせりふの云い方では成り立たなくなった時(彼いわく“フランスの役者はパニックに陥った。”と。)、ニコラはベラ・システムの一番大事な柱である<心の中のせりふのヒント>によって解決法を見出した。 そして<禿の女歌手>は1950年5月11日ノクタンビュール劇場での初演以来、いまだにロングランが続いている。
ニコラ・バタイユが『舞台の魔術師』と云われるのには、作品とその理念を大事にした建築工事とも思える基礎工事がある。ニコラにはすばらしい想像力があり、それを舞台上で生かし、観客に伝える技術が見事だ。

岡田正子

1955年パリでベラ・レーヌ女史に出会い、日本人として初めて師事。 6年間ベラ・レーヌ・システム(演技の基礎訓練)を学び、教えることを許され、1964年以後日本で最初にベラ・レーヌ・システムを指導し普及に努め、今に至り、多くの舞台人が第一線で活躍している。 1983年以後、商業演劇の網目に入りにくい、きめの細かい、優れたフランスの現代作家の作品を数多く発掘し初演。 自ら訳し、演出する。1996年、フランス政府より芸術文化勲章(シェバリエ)を授与される。 2011年4月、ジャン・ポール・アレーグル作『天国への二枚の切符』を翻訳・演出し世界初演、好評を博す。 また、長年にわたるフランスの作家紹介・擁護に対してフランスのSACD(劇作家並びに劇作曲家協会)から最高の栄誉である「ボーマルシェ賞(メダル)」を、日本人として初めて贈られる。

応募概要
日程
2017年8月24日(木)〜26日(土) 13時〜17時
レッスン料(1日につき)
2,000円
※ベラ・レーヌ・システム経験者を対象としたワークショップです。未経験の方も、ご興味あれば是非ご見学ください(見学は1,000円(1日につき))。
募集人数
20名
応募締切
2017年8月14日(月)20時
内容
1日目:五感に受ける凡ゆる例を使って、役者の想像力が観客に届くにはどうすればよいか?レセプシオン、心の中のせりふ等
2日目:例えば、上級者が演出家、初級者が役者として参加し、様々な例を使って短いシーン、詩、<私は太田、ヒロシマの川>の1シーン等を、実際に演じてもらう。
3日目:これまでの総まとめ。時間の余裕があればベラの上級の為のテーマを試してみる。※質問回答・フィードバックをかねたトーキングタイムあり。
お申し込み・お問合せ

フランス演劇クレアシオン
申し込みはこちらから:http://kokucheese.com/event/index/475637/
Fax:020-4668-7149
Eメール:french.drama.creation@gmail.com
Webサイト:http://frenchdramacreation.com/